著者:坂本龍一 / 出版社:アルテスパブリッシング / 四六変型判(188mm×128mm×15mm) / 208P / ソフトカバー / 2024年 12月発行
坂本龍一がピアノとピアノ音楽を語り、坂本龍一とともにピアノの起源を探る──。
坂本龍一が語る──ピアノとピアノ音楽
「作曲家もピアニストもわざわざ音が消えていってしまうピアノを選んで、何百年もその減衰に抗おうとしつづけているというのは不思議なものだなと思いますね」
坂本龍一と探る──ピアノの起源というミステリー
「“たくさんの弦を張って、それを鍵盤のメカニズムを使って、叩いて音を出す”という、そのアイデアはいつどこでどうして出てきたのか?」
本書は、坂本龍一が最後に演奏した楽器、ピアノへのアンビヴァレントな思いと、クラシックを中心に慣れ親しんできたピアノ音楽を語りながら、ピアノの本質に迫る第1部「静かで弱い音楽へ」、紀元前まで遡って鍵盤楽器のミステリーに挑む第2部「ピアノの起源を探る」というふたつのパートで構成されています。自らの言葉でピアノという楽器と音楽の本質を語った本書は、坂本龍一が最後に公にしたピアノ・ソロ演奏をより深く理解するうえでの手助けとなり、収載された坂本龍一選曲のプレイリスト(Spotify、Apple Music)と音源ガイドは必見。読んで聴いて楽しめる一冊です。