著者: 高山なおみ , デザイン:脇田あすか / 発行:アノニマ・スタジオ / B6変型判(170mm×128mm) / 208P / ソフトカバー / 2024年12月発行
毎日食べるごはんのように、今日を味わいながら、この世界を生きていく。
「なぜ日記を書くんですか?」と、よく聞かれる。そういうとき私は、うーんと考え込んでしまう。なんでなんだろう。あったことがなくなってしまうのが淋しいから。そう答えたこともある。でも、あったことはなくならない。今の私はそう思う。ここまで書いて気がついた。もしかすると、あまりにたくさんのものごとが流れていってしまうからなのかも。しかも、流れているのはまわりだけでなく、自分自身もなのだ。
ー書き下ろしエッセイ“「日々ごはん」と私”より
料理家・文筆家である高山なおみさんの日記エッセイが新装リニューアル。2016年に神戸へ拠点を移して6度目の夏から冬、2021年7月から12月の日記と書き下ろしエッセイ“「日々ごはん」と私”、日々の暮らしから生まれた「おまけレシピ」などをまとめた一冊。巻末には、詩人・作家として活躍されている最果タヒさんの寄稿、「誰かの生活と私」を収載。
*高山なおみ(たかやま・なおみ)
1958年静岡県生まれ。料理家、文筆家。2016年に東京・吉祥寺から神戸・六甲へ移住し、ひとり暮らしをはじめる。本を読み、自然にふれ、人とつながり、深くものごとと向き合いながら、創作活動をしている。
著書に『日々ごはん』『帰ってきた 日々ごはん』シリーズ、『暦レシピ』、『新装 野菜だより』、『本と体』、『自炊。何にしようか』、『気ぬけごはん』、『日めくりだより』、『毎日のことこと』、絵本に『どもるどだっく』『たべたあい』『それからそれから』(以上、絵・中野真典)など多数。