著者:品品(ex.世田谷ピンポンズ), 装画:waca / デザイン:横山雄 / 発行:ignition gallery / twililight / B7判(128mm×91mm)/ 104P / ソフトカバー(ブックジャケットなし)/ 2024年 12月発行
感傷より先に歌があるのか、歌より先に感傷があるのか、自分の情緒が時々分からなくなる──。
本書はweb magazineで2024年6月から9月まで連載していたフォークシンガー・品品(ex.世田谷ピンポンズ)によるセンチメンタル連載小説を書籍化した初の小説集。発行元のtwililightがある三軒茶屋をテーマにしたポケットブックシリーズ「sanchapbook」(サンチャップブック)の第3弾。歌うこと、生きること、夢を見ること──。品品も長らく住っていたという三軒茶屋を舞台に、自身をなぞらえた杵賀谷を主人公に迎え、選ばれなかった人々の心に真摯に寄り添う物語。
【目次】
「すずらん通りの定食屋」
「太子堂中央街のライブハウス」
「世田谷通り沿いのマンション」
「三軒茶屋中央劇場」
「地震の日」
「じしんの日」
「送別会」
「世田谷マジック」
あとがき
__________________
*品品(ピンポン)
フォークシンガー。
吉田拓郎や70年代フォーク・歌謡曲のエッセンスを取り入れながらも、ノスタルジーで終わることなく「いま」を歌う。
音楽のみならず、文学や古本屋、喫茶店にも造詣が深く、最近では文筆活動も積極的に行っている。
あたらしいフォークの旗手。