




著者:高野 寛, 装画:服部あさ美 / 出版社:ミルブックス / 四六判(188mm×127mm×20mm)/ 256P / ソフトカバー / 2024年 11月発行 / 購入特典:服部あさ美さん作の装画のポストカード
”未来の音楽”と出会い、黄色魔術に罹ったその日から、僕はYMOチルドレンになった──。
憧れを追いかけて、音楽に人生を捧げたミュージシャン・高野寛が音楽を通して出会ったかけがえのない人々との交流を綴った随筆集。
15歳の春、YMOに出会ったその日にYMOチルドレンとなり、音楽に人生を捧げた青年は気づけばデビュー35周年を迎えていた。
様々な音楽家たちと交流しながら、音楽と真剣に向き合ってきた高野寛が、YMOを軸にしながら音楽家としての歩みを綴った、書き下ろし随筆集。これまで語ることのなかった心のうちを包み隠すことなく記しただけでなく、昭和・平成・令和を巡るYMOを中心としたポピュラー音楽史としても貴重な内容が詰まっている。雑誌『& Premium』の音楽特集号の表紙も話題となった人気イラストレーター・服部あさ美が、15歳の高野寛青年がYMOチルドレンになったその瞬間をイメージして描き下ろした装画にも注目。
正面切ってYMOのことを書くのは、正直照れ臭かった。一緒に仕事もさせてもらったけれど、いつまでも手の届かない憧れだった。
身の危険を感じる今年の酷暑は、執筆にはうってつけだった。記憶の隅でくしゃくしゃに絡まっていたわだかまりを丁寧に解きほぐして巻き直すような日々が続いた。
今は、35周年の総括にふさわしい本ができてホッとしているところ。
多くの方に届きますように。
──高野 寛
*高野 寛(たかの・ひろし)
ミュージシャン。1964 年生まれ。1988 年、高橋幸宏プロデュースによるアルバム『hullo hulloa』でソロデビュー。ほとんどの楽曲の作詞・作曲・編曲・ギター・プログラミングを自ら手掛けるスタイルで、20枚を超えるソロアルバムを発表。宮沢和史らと結成したGANGA ZUMBA、高橋幸宏・原田知世ら と結成したpupa、BIKKE・斉藤哲也と結成したNathalie Wise などのバンドでも活動。2013年に京都精華大学ポピュラーカルチャー学部・音楽コース特任教授に就任、2018〜2023年に同学部客員教授を務めた。2023年にデビュー35周年を迎え、多方面で精力的に音楽活動を行なっている。