著者:加藤直徳 / 発行:NEUTRAL COLORS / B5判(257mm×182mm) / 276P / ソフトカバー(ペーパーバック) / 印刷:オフセット・リソグラフ / 2024年 7月発行 / テキスト:日本語・英語 / 購入特典:{NC}NEUTRAL COLORS トートバッグ
リソグラフで刷られたこの雑誌は、インクが手についたり、濃淡に個体差があったり、一冊として同じものはない。それだけに大量生産では実現できない、個体としての「本」を感じることができるのではないか。
かつて、トラベルカルチャー誌の『NEUTRAL』『TRANSIT』『ATLANTIS』を世に送り出してきた加藤直徳(かとう なおのり)が主宰するインディペンデントな出版社〈NEUTRAL COLORS〉がリリースする新雑誌『NEUTRAL COLORS /ニュー・カラー』の第5号。
特集は「言語」。
言語は個がもっとも顕れるものだと考えます。
グローバル化が進んでもスキップできない。
土地の固有性や、個別の文化とか、個であることを重視する NEUTRAL COLORS としては探究したいテーマです。
この特集では言語の伝わらなさを認め、 どうやったら伝えることができるのかを雑誌全体で考えていきます。
いくつの年齢になっても新しい言葉を学ぼうとすること。
点字や手話やジェスチャーで伝えるもの。
言語とは「伝えようとするもの」すべてです。
雑誌をつくりながらいつも思い知らされます。
大切なことを伝えたいのに、うまく言語化できないこと。
海外で、口ごもったり黙ってしまったり、言語の壁が立ちふさがること。 NEUTRAL COLORS にとって言語とは「伝わらないもの」です。 だから、雑誌全体で伝えてみます。
──(加藤直徳)