出版社:ニーハイメディア / A4判変型(275mm×228mm)/ 136P / ソフトカバー(ペーパーバック)/ 2024年 5月発行
「地上で読む機内誌」をコンセプトに、世界各地の自然や文化を独自の視点で編集するトラベル・ライフスタイルマガジン。
歌人・伊藤紺さんと歴史ある禅トレイルを歩く四国巡礼の旅
弘法⼤師・空海が開創したと伝えられる、四国⼋⼗⼋ヶ所霊場をめぐるお遍路巡礼。第⼀札所のある徳島は「発⼼」、⾼知は「修⾏」、愛媛は「菩提」、⾹川は「涅槃」の道場とされ、仏教の修⾏を通して悟りに⾄る道として、古くから多くの修⾏者、巡礼者が歩いてきました。今号では、歴史ある信仰の道を「Zen Trail(禅トレイル)」ととらえ、禅ハイカーとして四国を歩く旅を特集。
近年、アメリカのアパラチアントレイルや、スペインのサンティアゴ巡礼、熊野古道などのロングトレイルを歩くことが、愛好家だけでなく、旅⾏者の間でも⼈気を集めています。歩くことを通じてその⼟地の⾃然や⽂化にふれる深い体験が求められているのかもしれません。特集では、旅のゲストに歌⼈として活躍する伊藤紺さんを迎え、四国⼋⼗⼋ヶ所霊場のトレイル沿いにある、⾃然、歴史、⼈々、⾷、ものづくりにも⽬を向け、新たな⽂化体験を楽しみながら巡礼の道を辿ります。この旅を題材に、短歌を詠み、寄稿されたエッセイも収載。四国お遍路旅の予習として、ぜひ本書をお楽しみください。
*伊藤紺(いとう・こん)
1993年、東京都生まれ。歌人。2016年から作歌をスタート。2019年に『肌に流れる透明な気持ち』、翌年に『満ちる腕』を私家版で刊行し、2022年に両作を短歌研究社より新装版として同時刊行。2023年12月に第3歌集『気がする朝』をナナロク社より刊行。現代の短歌ブームを牽引する存在として注目を集める。