


著者:畑中章宏 若林恵 / 発行:黒鳥社 / 新書判(182mm×103mm) / 208P / ソフトカバー / 2023年 11月発行
不世出の民俗学者・宮本常一の著作『忘れられた日本人』。そこに描かれた日本人の姿を、単なるノスタルジアや復古主義に囚われるでなく、現代の世界の中でいかに価値づけて、その可能性をひらくことができるのか。本書は民俗学者の畑中章宏と編集者・若林恵が、「忘れられた日本人」の新たな姿をさがす、寄り道だらけの対話を交えた論考集。そこから見えてくる、「新しい民主主義」の姿とは?
【目次】
はじめに 若林恵
1. 翻訳 translation
2. 反作用 reaction
3. 寄合 consensus
4. 実施 practice
5. 経営体 enterprise
6. 海賊 pirates
7. 世間 worldly
8. 環世界 unwelt
9. 進歩 progress
10. 実験 experiment
11. 道具 tools
12. 伝承 lore
おわりに 畑中章宏
*畑中 章宏 (はたなか・あきひろ)
大阪府大阪市生まれ。民俗学者。著書に『災害と妖怪』(亜紀書房)、『蚕』(晶文社)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『死者の民主主義』(トランスビュー)、『五輪と万博』(春秋社)などがある。
*若林 恵 (わかばやし・けい)
黒鳥社コンテンツ・ディレクター。平凡社『月刊太陽』編集部を経て2000年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。2012年に『WIRED』日本版編集長就任、2017年退任。2018年、黒鳥社設立。著書・編集担当に『さよなら未来』『次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方』『GDX :行政府における理念と実践』『だえん問答 コロナの迷宮』『働くことの人類学【活字版】』など。「こんにちは未来」「blkswn jukebox」「音読ブラックスワン」などのポッドキャストの企画制作でも知られる。