編者:山口博之(good and son), デザイン:山田和寛+佐々木英子(nipponia) / 出版社:WORDSWORTH(good and son)/ 文庫変型判(154mm×111mm) / 234P / ハードカバー / 2023年 10月発行
詞をまとめる作業は、長年使ってきた道具に手入れをするような感覚でした。ひときれのパン、ナイフ、ランプ。生き抜くために、今一度持ち物チェック。どうぞ私のかばんを開けて、私をかばんに忍ばせてください──折坂悠太
2023年、活動10年を迎えるシンガーソングライターの折坂悠太が歌い続けてきた62曲の(歌)詞集。
折坂の圧倒的個性は歌唱だけではない。
サブスクリプションで音楽を“聴き”、ブックレットで歌詞を“見る”ことがなくなりつつある時代に、“読む”テクスト=(歌)詞と向き合うものとして折坂もうひとつの独創「(歌)詞」を読む。
ライブでのみ披露している詞や未発表の新作詞、書き下ろしエッセイを含む本作から折坂氏が何を語りかけようとしているのか、じっくりと対峙してほしい一冊。