






著者:青木真兵・海青子, 装丁 武田晋一 / 出版社:エイチアンドエスカンパニー(H.A.B) / 四六判変形(170mm×120mm)表紙一部箔押し(パール) / 256P / ソフトカバー / 2023年 9月発行 / 「オリジナル栞」付き
「社会との約束の下、寝て食べて動く。しかし、いつ約束したのだか判然としない。」
奈良県東吉野村。人口一七〇〇人の村の山あいに佇む一軒家、人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」。自宅を開放して図書館を運営する夫婦が、仕事に、生活に、山村と街を、あるいは彼岸と此岸を往復しながら綴った日記に、エッセイや草稿「研究ノオト」を収録した日記帳の第4弾。人の動きが少しづつ戻ってくる中で、あらためて見えてきた他者や社会とその「外側」にあるもの。内と外を行ったり来たり。ぐるぐる回りながら考えた、二〇二二年の記録。
*青木真兵(あおき・しんぺい)
1983 年生まれ、埼玉県浦和市に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。博士(文
学)。社会福祉士。光嶋裕介との共著『つくる人になるために 若き建築
家と思想家の往復書簡』(灯光舎)などがある。
*青木海青子(あおき・みあこ)
1985 年兵庫県生まれ。七年間、大学図書館司書として勤務
後、東吉野へ。現在は私設図書館を営みながら、陶と刺繍
で制作を行う。著書に『本が語ること、語らせること』(夕
書房)。