文:荻田泰永 , 絵:井上奈奈 / 出版社:講談社 / A4判変型(196mm×300mm×8mm)/ 32P / ハードカバー / 2022年 8月発行/購入特典:荻田泰永×井上奈奈のサインカード1枚付き ※サインに添えられたイラストは個体により異なります。ランダムに1枚をお付けします。
「植村直己冒険賞」受賞の極地冒険家、荻田泰永 ×「世界で最も美しい本コンクール」銀賞受賞の井上奈奈による絵本。
本書は、冒険家である荻田泰永さんの北極をたったひとりで歩く一日を、大注目の絵本作家、井上奈奈さんが、大胆かつ繊細な筆致で描いた美しい絵本。ジャコウウシやホッキョクグマの息づかい、身を寄せ合う小動物たちの温もりも感じながら、寝袋にくるまって眠る。空から降りてくる暗闇や、吹き荒ぶ風の音が夢うつつのあわいへと誘う──。
命の儚さと貴さを考えさせられる決して軽くは無いテーマですが、荻田さんの綴る詩的な文章に、井上さんの色彩豊かな絵があわさって、自分ごととして捉えられる一冊となっています。一番好きなのは、夜が明けて荻田さんが目を覚ます場面。銀インクで表現した北極の世界は素晴らしく、凝ったブックデザインにも目を奪われてしまうこと間違いなしです。