デザイン:太田明日香 , 写真:白山 静 , 発行:yoichijerry (よいちじぇりー) / A5判(210mm×148mm)/ 252P / ソフトカバー(ペーパーバック)/ 2022年 4月発行
本棚は、人の手が触れることで注目を浴びる。
触れるというのは実際に手に取るだけではない。
視線を一瞥くれてやるだけで、誰かの意識に残った一冊が動き出す——(青柳菜摘「ゴーストブックショップ」)より
2010年4月に創刊された文芸創作誌の約一年ぶりとなる最新号。本誌は、発行人のyoichijerry(多田洋一)さんが「ぜひこの人に!」と寄稿依頼した、各界で活躍中の方々による「いま書いてみたいこと」をテーマとした書き下ろし作品が掲載されています。当店の本棚を見渡して "視線"にとまったら、ぜひ お手に取ってみてほしい。きっと、あなたの心に響く物語と出会える一冊です。
〈目次〉
006 トミヤマユキコ/わたしはそろそろスピりたい
010 矢野利裕/時代遅れの自意識
016 ふくだりょうこ/死なない選択をした僕
020 武田 徹/レベッカに魅せられて
024 長井優希乃/牛の背を駆け渡る
030 カツセマサヒコ/復路、もしくは、ドライブ・ユア・カー
040 インベカヲリ★/希死念慮と健康生活
044 木村重樹/2021年「まぼろし博覧会」への旅──鵜野義嗣、青山正明、村崎百郎 050 姫乃たま/クランベリージュース
054 ジェレミー・ウールズィー/PMCの小史
058 すずめ 園/人生活準備中
062 武田砂鉄/クリーク・ホールディングス 漆原良彦 CEO インタビュー
068 青柳菜摘/ゴーストブックショップ
072 長谷川町蔵/Bon Voyage
080 スイスイ/わたしはその髪を褒めれない
086 仲俣暁生/青猫
092 蜂本みさ/イネ科の地上絵
098 柳瀬博一/2つの本屋さんがある2つの街の小さなお話
104 野村佑香/渦中のマザー
108 長谷川 裕/ふれあいの街 しんまち
114 美馬亜貴子/きょうのおしごと
120 多田洋一/織田と源
132 はましゃか/穴喰い男
140 武藤 充/日向武藤家の話
144 宇野津暢子/秋田さんのドタバタ選挙戦
148 柴 那典/ 6G呪術飛蝗
154 山本莉会/ゴーバックアゲイン龍之介
160 宮崎智之/オーバー・ビューティフル
168 久山めぐみ/壁の傍
172 吉田亮人/撮ることも書くことも
176 藤森陽子/おはぎとあんことジェンダーフリー
180 中野 純/完全に事切れる前にアリに群がられるのはイヤ
186 かとうちあき/鼻セレブ
192 荻原魚雷/将棋とわたし
196 東間 嶺/「わたしのわたしのわたしの、あなた」
202 我妻俊樹/雲の動物園
208 久保憲司/マスク
216 ナカムラクニオ/妄想インタビュー 岡倉天心との対話─ 「茶の湯」という聖なる儀式について 220 清水伸宏/つながりの先には
228 朝井麻由美/ある春の日記
232 谷亜ヒロコ/テレビくんありがとうさようなら
236 小川たまか/女優じゃない人生を生きている
246 参加者の VOICE